沈んでも踏まれてもぼっこぼこにされても人が生きるのは

その先

続きを知るため
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- / - / -
御伽噺をしようか
以下
なまのなまによるなまのための独断偏見たっぷりの御伽噺[ウラシマタロウ]です。
そして若干劇の台詞引用してます;(ぶっちゃけていえばネタバレです←)
まぁ興味があるという奇特なお方がいらっしゃいましたら、読んでみて下さいませ(おすすめはしないよ←)

むかしむかし
あるところに

[ウラシマタロウ]という若い漁師が母親と二人で暮らしておりました

ある日彼が漁の帰りに浜辺を歩いておりますと
子どもたちが何かを囲んで騒いでいました

亀をつついたり蹴ったりしていじめていたのです

浦島「お前たち、友情を壊しあうんじゃない」
子ども1「いや亀と友情を築いた覚えはねぇよ」
浦島「でも可哀相だろ。もうやめなさい」
子ども2「うっせーなおじさん!」
浦島「おじさんはここにはいない!お兄さんなら一人いる。」
子ども3「もういっていいですよ」
浦島「あ、そう?ていやいやそうじゃなくてね。君たち本当に弱い者イジメはやめなさい」
子ども1「あんたに命令される筋合いないね」
浦島「…はぁ。じゃあその亀僕に売っておくれよ。ただしもう二度と亀や弱い者をいじめないこと。」

浦島は生意気子どもへの特効薬・お金を発動した

子ども123「ありがとう!じゃあねおじさん!!」

ものすごく爽やかに走り去っていく子ども達を、ものすごく切なーい気分で見送った後、浦島は、おそるおそる甲羅から顔をのぞかせていた亀に笑いかけました

浦島「もう大丈夫だよ。早く海にお帰り」

亀は黒い瞳でじっと浦島を見つめると、静かに静かに、海に帰って行きました。

数日後

漁の帰りに、浦島はまたあの亀に出会いました

浦島「お前…前にどこかで会ったことがある。確か10年か20年前に」
亀「いや一昨日です。」
浦島「ノリ悪いな。てかしゃべれるんだ君」
亀「まぁそうしないと色々都合が悪いんで。」
浦島「…(なんかお金払ってまで助けたのに憎たらしいキャラになってね?)」
亀「それはさておき。」
浦島「!(さておくの!??)」
亀「浦島さん、あなたを竜宮城に御招待するよう言付かりました故、お迎えにあがりました。」
浦島「竜宮城…って、深海にある伝説の城のこと…?」
亀「左様です。毎日歌と踊りとご馳走できゃっほいな美しい場所です。」
浦島「(何か変な平仮名はいった)…でも僕はそこまで深くは潜れないよ」
亀「心配には及びません。私の背中に乗って頂ければ、どんな深海へも潜ることができます」
浦島「…なんか亀特有のヌルヌル感がちょっとヤなんだけd「うっせーないい加減このシーンなげーんだよ面倒だからさっさと乗れや」
浦島「はははいっっ」

色々本音が出たせいでちょっと怖い思いをした浦島は、恐る恐る亀の背中にまたがり、そのまま海へと潜って行きました。

しばらくすると

浦島「うわっなんだこれ……っ!」

とても深海とは思えない、煌びやかな光に包まれた美しく立派なお城にたどり着きました

豪華な門の前には、美しい女性達、きれいな魚達がズラリとならび、漁師の浦島にとっては若干シュールでしたが、その光景はとてもとても美しいものでした

浦島があまりの煌びやかさに圧倒されていると、一際美しく輝く女性が、彼の前に進みでました

乙姫「竜宮城へようこそ。あたしは乙姫。先日はその亀を助けてくれて本当にありがとう。お礼にできる限りのもてなしをしたいから、どうぞ楽しんでいって」
浦島「……っ!あ、えと、なんというか…恐縮です」

'できる限りのもてなし'は、大層贅沢なものでした。
沢山のご馳走。この世のものとは思えない程美しい舞。案内された竜宮城内の豪華な部屋の数々。

そして
乙姫様。

散々贅沢をし、惹かれあっていた乙姫様と幸せな暮らしをしていた浦島は、気づけば竜宮城で3ヶ月もの月日を過ごしておりました。

そしてふと
残してきた母親のことを思いだすようになりました

今頃どうしているだろう
元気かな
きっと心配しているだろうな
悲しませてしまっているかもしれない
故郷に帰りたいな

ある日を境に、浦島は母親のことがたまらなく気にかかり、望郷の思いにかられるようになりました

ため息ばかりつく浦島の様子をみかねた乙姫様は、浦島に声をかけました

乙姫「どうかしたの。ひどく辛そうな顔をして」
浦島「いや実はその……そろそろ故郷に帰りたいなぁなんて…」
乙姫「……帰る?」
浦島「うん、もう3ヶ月もこっちにお邪魔してしまったし」
乙姫「そんなこと気にしなくていい。帰らなくていい。」
浦島「いや、でも置いてきてしまった人がいるから…」
乙姫「会いたいヒトがいるのか」
浦島「うん」

母親のことで頭がいっぱいだった浦島は、乙姫の問いの意味も彼女の表情も、読み取ることができませんでした

乙姫「……わかった。すぐに発てるよう準備を整えてあげるから、門で待ってて」

浦島の目を見ずにそう告げると、乙姫様は奥の部屋にひっこみました

相も変わらず煌びやかな面々に見送られ、浦島は竜宮城を発とうとしていました

浦島「それじゃ皆さん、ありがとうございま「ちょっと待って。」

それまで姿を見せていなかった乙姫様が、何かを抱えて現れました

彼女が持っている物をみて、乙姫の側近が何人かぎょっとした顔をしましたが、浦島は気づきません

乙姫「お土産。玉手箱というの。でも決して開けてはいけない。…もしまたあたしに会いたいと思うなら」
浦島「わかった。絶対に開けないよ。いつかまた来るねー」

浦島はへらっと笑うと、亀にまたがって地上に帰って行きました

その後

竜宮城の門を固く閉じた乙姫の元に、先程ぎょっとしていた側近の一人がやってきました

側近「乙姫様よろしいのですか!?あれは…あの箱は…過ぎてゆく時を詰め込んだ玉手箱!開けてはいけないと言われると開けたくなるのが人の心。あんな渡し方をして…もし浦島様があれを開けてしまえば、彼は老人になってしまうのですよ!?」
乙姫「そうねそしてもう海には潜れなくなる」
側近「わかってるならどうして」
乙姫「復讐だよ。あたしを捨てて帰っていったんだもの。捨てるなら捨てるがいい。その代わり家にはいれてやらない。あの人が戻りたくなっても戻れないようにするために渡したの。」
側近「っ……左様でございますか…」

側近は少し悲しそうな顔をしてさがった

乙姫はふと視線をあげて竜宮城の門を見つめた

乙姫「それともうひとつは……」

それはひとつの賭け

誰かの元へ帰っていったウラシマを信じたいという願い


決して開けてはいけない…もしまたあたしに会いたいと思うなら


もし彼が箱を開けずに帰ってきたら、彼女は竜宮城の門を開けるだろうか

それは2人の間だけのお話



Finあー長かった←
演劇・舞台・キャラメルボックス / comments(0) / trackbacks(0)
スポンサーサイト
- / - / -
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://comical-drama.jugem.jp/trackback/17